寺子屋-国試対策勉強会-

Terakoya

当教室では若手医師が中心となって医学生や研修医と一緒に学ぶ潮流があります。

2017年から始めた「国家試験寺子屋」(通称「寺子屋」)も、当教室の恒例行事となりました。毎年20名前後の医学科6年生が参加し、普段はなかなか聞けない疑問を最前線で働く若手臨床医にぶつける機会になっています。

寺子屋は、国家試験で差が付きがちな救急・集中治療についてのテーマを通して、初期研修医になったら絶対に役立つ知識も学んでしまおう、という勉強会です。
毎年12月に、1回30分、計3回で開催します。必ず持ち帰り知識を提供し、国家試験対策にその日から役立つことを意識しています。

ここ最近の国家試験の徴候として、各論を学ぶだけでは答えられない、臨床的な対応を問われる事が増えています。国家試験対策が確立してきた中で、依然この臨床問題は実際の臨床医の意見がないと対策が難しいのが現状です。

そして、えてしてそこで問われる内容が、初期研修医として働き始めて一番はじめにぶつかる壁なのです。
寺子屋は、ただ国家試験の問題を解説するだけではありません。むしろそれはごくわずかにとどめ、国家試験の問題を通して少人数グループでの3-5年目若手医師とのディスカッションすることでより深く臨床問題に対応できるようサポートします。見逃してはいけない危険な病態を学び、救急患者の初期対応のエッセンスを学ぶことで、結果的には国家試験の対策につながります。

寺子屋の最終日には、希望者で懇親会(国試激励会)も行っています。忙しい国試対策の休憩にもなりつつ、先輩医師の初期研修の話が聞けるということで毎年多くの医学生が参加しています。
医学生の皆さん、私たちと一緒に国家試験のエッセンス、そして初期研修で逃せない必須知識を楽しく学びませんか?
皆さんとお会いできることを、毎年楽しみにしています。

寺子屋