小児救急・集中治療について

  • 広島県には、こども病院や小児集中治療室(Pediatric Intensive Care Unit; PICU)がありません。
  • 2026年4月より当院は地域小児救命救急センターに認定され、病院救急車も配備しました。これにより現在の診療体制に加え、救急集中治療科と小児科の連携をより強化し、広島県内のみならず、周辺県域も含めた広域搬送を可能にし、重症小児患者の更なる集約化を目指します。
  • 広島大学高度救命救急センター/集中治療室では、年間約150名の重症小児患者を受入れ、診療しています。
  • 小児の一次/二次救急を一手に担う広島市立舟入市民病院と連携し、重症患者を病院間搬送することにより集約化して治療してきました。
  • 内因性疾患では呼吸不全が最も多く、人工呼吸管理の他にECMOを用いた先進的治療を提供しています。また、小児の重症外傷、熱傷患者は全て受け入れ、小児科、皮膚科、脳神経外科などとも協力して、診療にあたっています。
  • 小児科専門医や小児の重症患者管理を専門とする資格(小児外科専門医、小児救急医学会スペシャルインタレストメンバー、小児麻酔専門医など)を有する指導医が、診療指導に当たります。
  • また、兵庫県立こども病院や大阪母子医療センター、北九州市立八幡病院など、小児専門施設における医師研修の連携を行い、若手医師の小児救急/集中治療研修を行っています。
広島市立舟入病院(小児救急医療拠点病院)との連携

内因性疾患の内訳(2018-2025)

内因性疾患の内訳 グラフ

外因性疾患の内訳(2018-2024)

外因性疾患の内訳 グラフ

当センターの年間受け入れ小児患者数の推移(2018-2024)

当センターの年間受け入れ小児患者数の推移 グラフ

広島市立舟入病院(小児救急医療拠点病院)との連携

広島市立舟入病院は、広島市内や広域広島地域から搬送される、1次・2次小児救急患者を24時間365日で受け入れる小児救急医療拠点病院で、年間50,000人以上の小児患者を受け入れています。その中には、集中治療が必要な重症呼吸不全、敗血症やショックの患者がいます。
人工呼吸や体外循環などが必要な重症病態の患児を迅速に転院・加療できるよう、当科では舟入病院・当院小児科と連携し、連絡体制を確立しております。また、紹介いただいた患者の経過報告などの合同カンファレンスを行い、相互にコミュニケーションを取りながら診療の質向上に努めています。
2025年は、舟入病院から26名の小児重症患者の紹介がありました。直接当院に救急搬送される外傷・心肺停止などの患者や病棟から転棟した患者も含めると、年間89名の小児患者の入室があり、日頃から小児患者の診療を行うことによる質の担保を目指します。広島県はPICUやこども病院のない地域ではありますが、本院は今年度から地域小児救命救急センターに認定され、今後も重症小児患者更なる集約化と診療成績の向上を目指します。

X
Instagram