Emergency and Critical Care Medicine救急集中治療医学
Pediatric Emergency
広島市立舟入病院は、広島市内や広域広島地域から搬送される、1次・2次小児救急患者を24時間365日で受け入れる小児救急医療拠点病院です。年間3万8千人前後と大変多くの小児患者を受け入れています。その中には、集中治療が必要な重症呼吸不全、敗血症患者やショック状態の患者がいます。
人工呼吸や体外循環などが必要な重症病態の患児を迅速に転院・加療できるよう、当教室は舟入病院・当院小児科と連携し、連絡体制を確立しております。また、紹介いただいた患者の経過報告などの合同カンファレンスを行い、定期的にコミュニケーションを取り診療の質向上に努めています。
2018年は、舟入病院から4名の小児重症患者の紹介がありました。直接当院に救急搬送される外傷・心肺停止などの患者や病棟から転棟した患者も含めると、年間約50名の小児患者の入室があり、日頃から小児患者の診療を行うことによる質の担保を目指します。広島県はPICU (Pediatric Intensive Care Unit)・小児救命救急センターのない地域であるからこそ、重症小児患者にどう向き合うか、常に振り返り、進化していきます。