
Emergency and Critical Care Medicine救急集中治療医学
広島大学病院 高度救命救急センター・ICUは、広島県全域の重症救急患者さんを24時間365日受け入れる、地域の最後の砦として診療にあたっています。
近年、広島県では救急医療・高度医療を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。2030年度の開院を予定している「エキキタ高度医療・人材育成拠点(仮称)」は、県立広島病院・中電病院などを統合した1,000床規模の新病院として、広島駅北口(エキキタ)に建設される計画です。2026年2月には、建物のデザインパースや具体的な機能・規模について、広島県より公式に発表されています。
構想の詳細・最新情報については、広島県の公式ページをぜひご覧ください。
私たち広島大学救急集中治療医学は、この新拠点と広島大学病院(霞地区)の両者を、広島県の救急集中治療を支える「二大拠点」と位置づけ、構想段階から医局として強く推進しています。
両拠点が有機的に連携することで、広島県全体の救急医療体制をより重層的に、そして地域の患者さんにとってよりアクセスしやすい形に進化させていきたいと考えています。
また、両拠点における救急集中治療の人材育成にも、広島大学救急集中治療医学として積極的に関わってまいります。次世代の救急医・集中治療医を育てることこそが、地域医療を持続可能な形で支える土台になると信じています。
地域の皆様、患者様に「広島で救急医療を受けられて良かった」と思っていただけるよう、これからも医局一丸となって取り組んでまいります。
広島大学病院高度救命救急センター・ICUでは開設以来、広島全域の重症救急患者さんを救うことに全力を尽くして参りました。また同時に、救急集中治療医学は歴史も浅く未開の部分が非常に多い分野の一つであり、大学病院の責務として新しい発見をし、よりよい医療が提供できるよう日々研究に取り組んでいます。
治療上得られた診療データは非常に大切な情報であり、そのデータを集積及び解析することで新しい知見を得ることは、医学研究の大きな柱の一つです。これを「臨床研究」と言い、全国や全世界の規模での研究にもデータを持って我々も協力参加しています。
そこでこのような臨床研究を進めるにあたり、「診療記録」(診療録や検査データ、画像データ)を診療以外の研究目的で利用させて頂きたく、その方法についてこの場でご説明させて頂きます。
方法は、患者さんの診療を行った後に「診療記録」を振り返り検討するというものです。
診療後の作業ですから、患者さんの診療内容に影響を与えることはありません。また、作業にあたっては個人の特定に繋がる情報は元データと切り離して扱うなど厳重に管理し、患者さんのプライバシーが侵害されることはありません。また、データ利用が適正かどうかについては、独立した臨床研究部門の審査を受けます。
以上の方法による「診療記録」の使用について拒否されることは自由意志であり、いつでもそのことを申し出ることができます。その場合においても、患者さんの診断や治療には影響なく不利益を被ることは決してありません。
今までも患者さんのご協力で医学は大きく発展してきました。自分たちの家族や子孫のためにも、このような形での「診療記録」の使用につきご理解頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
ご不明な点がありましたら、いつでも担当のスタッフにご質問ください。
是非ともご協力を賜りますようここにお願い申し上げます。
広島大学病院高度救命救急センター・ICU
センター長 志馬伸朗