Emergency and Critical Care Medicine救急集中治療医学
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広島大学には、中山間地の医師不足地域における“総合医”の確保を目的とした”ふるさと枠制度”があります。
重症度や疾患にかかわらず医療を提供する救急医は、まさに地域医療で求められている”総合医”の一つの形です。
“ふるさと枠”の卒業生が救急科を専攻して頂けることは、とても重要な地域医療貢献につながります。
中山間地域等指定医療機関としては、市立三次中央病院、安芸太田病院での勤務実績があり、これらの病院で義務を履行します。
当講座では、専門医取得後の中山間地勤務を基本としますが、本人のキャリアプランやライフイベントに応じ柔軟に対応していきます。
中山間地で地域医療へ貢献しつつ、自身も自立して成長できる救急医を育成することが、広島大学救急科専門医プログラムの使命です。
一緒に広島県の救急医療を支えていきましょう!
当講座に所属する地域枠医師:
9名(ふるさと枠卒業生7名、広島県医師育成奨学金※貸与医師2名)
※ふるさと枠と同様に地域医療を支えるための広島県の制度です
卒業生の声
小林詩織先生(2015年卒業)
私は卒後7年目の2021年から約3年間、安芸太田病院で勤務しました。
地域のニーズに応えるため、急病や外傷などの救急患者の診療だけでなく、発熱外来や初診外来にも対応する救急部門を設置し、試行錯誤しながら中山間地の医療に携わってきました。
安芸太田町は高齢化率50%を超える県内No.1の高齢者の町であり、90歳や100歳の患者さんも多くいます。
患者さんの生活背景を考慮しながら治療戦略を立てるにはどうすれば良いのか、また限られた医療資源の中でどう戦うのかなど、この地域でしか得られない経験を積むことで、自身の救急スキルの幅を広げることができると思います。
松本丈雄先生(2016年卒業)
私は市立三次中央病院の救急科で2021年から2024年まで勤務し、救急診療に加えICUの管理にも携わりました。
臨床のみならず院内外での教育活動や、地域消防との連携など様々な経験をさせていただき、非常に学びの多い3年間を過ごすことができました。
地域医療では地域ならではの苦労もあり、その経験により救急医としてひと回り成長できるはずです。
進路選択に不安を感じている先生がおられましたら、お気軽にご相談ください。
広島大学ふるさと枠
https://cbms.hiroshima-u.ac.jp/general.html