後期レジデントの声

Voice

広島大学内での研修【芳野 由弥】

2019年4月より広島大学病院で後期レジデントとして研修を始めております 。
大学病院ということもあり、自科でのカンファレンスだけでなく、他科・他病院との研修、勉強会などもあり幅広い知識を学び、充実した指導体制下で経験を積むことができます。
また、日本有数の集中治療病院であり他県から短期研修に来られる先生も多く他施設での救急集中治療の在り方を学ぶことができ、そして後期研修では様々な施設に国内留学が可能です.医局は働きやすい雰囲気で医局旅行、飲み会など交流の場も多いことも魅力的だと感じます。後期レジデント向けの教授回診ではフランクな形で日頃の疑問点を学ぶことができ、教授との距離が近いことも特徴の一つかと思います。
最後に、大学病院では三次救急が中心となり重症患者が多いイメージもあり身構える部分はあると思いますが、しっかりとした指導体制の下で実のある研修を行うことができることは実感しておりますので、救急集中治療に興味のある研修医の先生方は是非一度実習に来てみてください。

声

広島大学内での研修【尾上 綾】

広島大学病院救急集中治療科での後期研修
私は学外出身で、2019年4月から広島大学病院救急集中治療科で後期研修を開始しました。
当科の一番の魅力は教育制度が充実しているところです。週1回は教授と専攻医のディスカッションがあり、基礎的なことからアカデミックなことまで幅広く学べます。当科はチーム診療をおこなっており、日常的に上級医からのフィードバックの機会も多いです。
次に、他院ではなかなか経験できない重症症例が豊富で三次救急の対応や重症管理が可能です。初期診療から全身状態安定まで担当することができ、人工呼吸器や ECMO 、緊急透析などに触れる機会も多いです。また、自分の現状や将来像について定期的にヒアリングがおこなわれ、それに合わせた協力病院での研修を希望したり紹介してもらえるので、救急をバリバリ極めたい方、集中治療にじっくり挑みたい方、どちらにも満足してもらえる環境だと思います。
当科へ興味を持たれている方、ぜひ、一緒に働きましょう。

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広島大学病院から連携施設での研修【新庄 慶大】

滋賀県長浜赤十字病院
preventable trauma disability PTD;防ぎ得た外傷後遺症害)への挑戦

後期研修の一年間を大学病院で過ごし、重症外傷で搬送された患者の命が助かる場面に多く出会い感動とやりがいを強く感じました。一方で、救命はなされても重度の後遺障害に悩まされ、社会復帰は疎か離床すら叶わない患者 診療にも 携わりました。そうした患者の力に少しでもなれたらとの思いが、私の preventable trauma disability への 興味や原動力となりました。
志馬教授に相談したところ、外傷救急を学べる場として長浜赤十字病院を紹介していただき、2018 年 4 月からの 14 カ月間、外傷整形外科研修の機会をいただけることとなりました。長浜赤十字病院は三次救命センターを擁し、年間救急車搬送台数 3,808 台、軽傷から重傷までを扱う地域中核病院です。私はそこで救急車の受け入れから ICU 管理、麻酔導入、手術の執刀、リハビリテーションや時に IVR までの 全過程を各科の指導医のもと経験させていただきました。執刀数は 130 症例に及びました。超急性期の手術やリハビリテーションの介入により、多発骨折や骨盤骨折などの患者の離床がすすみ社会復帰が可能になった患者や高齢者で寝たきりにならず自宅退院できた症例を多く経験させていただきました。
今回の研修を通じて、PTD をなくすために救急医がもっと外傷診療に精通し積極的に関与しないといけないことを改めて痛感しました。このような機会を与えてくださった志馬教授、長浜赤十字病院の皆様に感謝致します。ありがとうございました。

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広島大学病院から連携施設での研修【森尾 友香】

麻酔研修
2019年7月から9ヶ月間、広島市民病院にて麻酔研修の機会を頂きました。
広島市民病院麻酔科は、手術麻酔に加え、集中治療室にも常駐し、術後入室や重症内科疾患等の診療にも携わります。
9ヶ月で約350例の麻酔を担当させて頂きましたが、術前診察をして麻酔計画を立て、術後診察にも出向くというシームレスな麻酔であったため、それぞれの症例から新たな学びがありました。
また、集中治療室は担当医制で、状態が改善して退室できるまで、主診療科と協力しながら診療にあたります。
広島市民病院麻酔科は雰囲気が温かく、教育にも熱心で、麻酔計画や診療において不安な点は親身に相談に乗って助けて頂きました。おかげで手技知識ともに深めることができたと感じています。
とても充実していたため9ヶ月はあっという間でしたが、広島市民病院で麻酔研修の機会を頂けたことはとても貴重な経験になりました。学んだことを活かしていけるよう今後も頑張ろうと思います。

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連携施設から広島大学病院での研修【松本 丈雄】

高度救命救急センターでの経験〜県内連携施設より〜
私は広島大学の救急集中治療医学に入局しつつも、後期研修プログラムはJA広島総合病院に所属し救急後期研修を開始しました。連携施設である広島大学病院には後期研修の2年目に戻り、一旦学外の施設での研修を経て、現在再度大学病院で研修中です。
広島大学の魅力はなんといっても高度救命救急センターならではの、最重症患者の対応を学べるという点です。重症呼吸不全患者のVVECMOでの治療や、重症多発外傷を整形外科の外傷チームと連携して治療を行うなど、他の施設では得られない経験を積むことができます。
キャリアについても柔軟に対応していただいており、私も広島県地域枠(ふるさと枠)での義務を果たしつつ、専門医取得ができるよう配慮いただいております。
若手も増えてきており、日々切磋琢磨しながら診療に望んでおります。興味のある方は是非一度見学に起こしいただければと思います。

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連携施設から広島大学病院での研修【中田 康貴】

広島大学での研修を選んだ理由
大阪の大学を卒業後、私は京都医療センターで初期研修をしていました。
もともと志馬先生が京都医療センターの救急部長であったご縁もあって、2年目の夏に広島大学主催のサマーキャンプに参加させていただくことになり、その際広島大学には多くの若手の先生が在籍されていることを知りました。3年目の秋から半年間、広島大学へ行こうと決意したのはそのサマーキャンプで様々な話を伺い、若手として集中治療の研鑽を積むのに最適だと感じたからです。その理由のひとつは若手が主体となって診療に携わることができる点です。
実際に臨床現場では上級医から様々なことを教わりつつ、自分たちでああでもないと模索しながら診療を行うことで、自分もチームの一員として診療に参加しているという充実感と責任感を感じることができました。また日々欠かせないディスカッションの場に於いても、互いに尊重しあい、世代や役職を越えたチームワークで診療を進めることのできる職場環境である点も大変魅力的でした。
半年という短い間でしたが、重症度の高い疾患を診療し、ドクターヘリなどの病院前救急診療にも触れることができ、大変勉強になりました。
関西から広島大学への研修も増えていますが、私も声を大にして「広島大学へ行きんさいよ!」と伝えたいです。

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その他の研修【三好 博実】

小児研修
卒後4年目の1年間は大阪母子医療センターで小児集中治療・小児麻酔の勉強をさせて頂きました。先天性心疾患の術後、重症呼吸不全の子どもたちの全身管理を通して、成人の集中治療にも活かすことのできる肺保護戦略や心不全治療について学ぶことができました。
また、卒後6年目の冬には北九州市立八幡病院小児科で3か月研修をさせて頂きました。
短い期間でしたが本当に多くの患者さんを診療させて頂き、問診・身体診察を繰り返す中で軽症重症の境目を見つけるトレーニングを積むことができました。また、救急医として、子どもたちを取り巻く家族や社会生活にも意識を向けるきっかけにもなりました。
成人の救急・集中治療の経験もまだ浅い中での国内留学であり、はじめは不安が大きかったですが、広島に戻ってからは重症小児患者の受け入れ時に頼りにして頂くことが多く、小児研修で身に着けた知識を活かしながら自信をもって診療を行っています。

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留学体験記【島谷 竜俊】

Children’s Hospital Los Angelesでの留学を通して
2019年4月から6ヶ月間、Dr.Robinder Khemani(Department of Anesthesiology and Critical Care Medicine, Children’s Hospital Los Angeles CHLA)の下で、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する人工呼吸器管理の臨床研究を学ばせて頂きました。
CHLAは北米でも有数の研究施設であり、特に呼吸不全に関する数多くの研究が進められていました。研究に関わるスタッフの数はとても多く、各人が情熱を持って研究に取り組んでいる姿を目の当たりにし感動しました。
また実際のデータ取得や統計解析に関わらせて頂けたことはとても貴重な経験でした。
何よりもこの留学でCHLA のスタッフや日本から来た同じ研究の志を持った仲間に出会い、帰国後も研究について相談できる良好な関係を築くことができたことは掛け替えのないものだと感じています。
私はこの留学を通して間違いなく成長することができました。
改めてこの留学機会を与えてくださいました志馬教授に感謝致します。
私の体験が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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留学体験記【石井 潤貴】

Children’s Hospital of Philadelphia(CHOP)
医師5年目の2018年の11月から1ヶ月間、Children’s Hospital of Philadelphia(CHOP)のInternational Observershipへ参加しました。
私の初めての海外医療機関での研修でした。
Pediatric Intensive Care Unit (PICU)で得た経験を基に、CHOP 主導の大規模観察研究へ参加することもできました。
きっかけは当教室での参加者募集の呼びかけでした。
・毎日の多職種ベッドサイドラウンド:医学部6年生から治療方針を決定
・患児や親が毎日ラウンドに参加し積極的に意見を述べる制度
・エビデンスに則った様々な治療パスウェイ
・全米一のPICU 教育システム
・徹底した患者安全文化と医療の質改善、互いへのリスペクト
語り尽くせませんが最先端のシステムに触れ普段の診療の幅を益々拡げられると実感しました。
研修の合間には旅行したりThanksgiving party に参加したりして文化を満喫しました。
働き始めると1ヶ月間の暇を頂いて海外研修に赴く機会はそうそうないので、当教室の診療スタイルだからこそ、叶った願いだったと思います。
これから仲間になる後輩たちにもっともっと良い経験をして頂けるよう、応援したいと思います。

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留学体験記【大下 慎一郎】

英国ECMOセンターに学んだ良い治療成績を出すヒント
ロンドン大学 St Thomas病院・ケンブリッジ大学 Royal Papworth 病院

2020年1月、英国ロンドン大学・ケンブリッジ大学で、計4週間ECMO研修の機会を与えて頂きました。
英国はECMOセンター化が進んでいる国で、約6,600万人の人口に対して全国で5つのECMOセンターしかありません。このため、この2病院で年間約200例の呼吸ECMO症例があります。私は滞在中に約20例を経験し、国による管理法の違い、ECMO搬送・センター化の方法、臨床研究の立ち上げ方等を学んできました。両大腿静脈からのアプローチ、鎮静方法の違い、感染防御策、医療職員のフォーメーション、保険医療制度など様々な違いを経験することができ、とても有意義でした。
渡英中はシェアハウスに滞在し、共有キッチンで色々な国の人と一緒に料理しました。街中も近く、週末は英国の街並みやカフェを満喫することもできました。公私ともに充実した経験を与えて頂いた。
志馬教授に感謝致します。ありがとうございました。

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OBの声【緒方 嘉隆】

1年と3ヶ月・・短いとみるか長いとみるか・・感じ方はひとそれぞれだと思いますが、これだけはいえます。今まで過ごしてきた中で、たとえようのないくらい濃密な時間であったことは間違いないと。ご縁をいただいて、20歳336か月にして、清水の舞台から飛び降りる覚悟で広島大学病院AECCC勤務が始まりました。見ること・体験すること全てが新鮮に感じる毎日でした。在籍中にはeuroELSOにも参加させていただき、とても貴重な経験でした。月並みな内容になりますが、症例は極めて豊富で、一つの症例にたくさんの仲間とdiscussionを交わしながら治療方針を決定する。患者さんが元気になるとみんなで喜び合う。本当に一体感のある救急集中治療を経験できたと確信しています。今は地元に戻りましたが、このまま一生涯AECCCで働き続けたい、そう心から感じるほどでした。今でも気持ちの中では、AECCC大阪支部勤務と考えています。広島大学病院AECCCでの勤務を少しでも考えておられる方に、また全く考えていないという方にも、お伝えできること。巧言令色鮮なし仁。小生が20歳336か月にして、今まで永年出たことのなかった地元大阪を出て、遠くといっても新幹線で1時間20分程度ですが広島でお世話になった事実、そして関西からその他に同時に4人もお世話になったというこの事実こそが、AECCCで勤務することの魅力を物語っているのではないでしょうか。
是非前向き90でご検討下さることを切に願って止みません。

声

OBの声【日下 裕介】

私は2019年4月から12月まで広島大学医学部救急集中治療科で研修をさせて頂きました。
これまで手術室や術後 ICU しか経験のない自分にとっては初めての経験することばかりであり、わずか9か月の研修とはいえ大変実りの多い期間となりました。
一番の目的であった呼吸不全に対する ECMO の管理も、複数例経験することができました。
このホームページをお読みの麻酔科医で救急・集中治療の研修をお考えの先生がおられましたら、ぜひとも飛び込んでみることをお勧め致します。経験豊富なスタッフと共にバラエティに富んだ症例を経験することができると思います。

声

OBの声【藤野 光洋】

私は、2019年3月から1年間広島大学医学部救急集中治療科で勉強させて頂きました。
大学病院で働いたことがない私は、「大学病院ってどんな感じだろう?」という漠然とした興味を持ちながら飛び込ませて頂きました。本来の目標であったVVECMO、ドクターヘリ、小児集中治療を中心に、多発外傷、熱傷、インペラなど非常にバラエティに富むたくさんの経験を積むことができました。広島大学の先生方もみな気さくに接して頂き、忙しくも充実した1年を過ごすことができ、満足しております。広島大学の先生方とはもちろん、私のように関西から研修に来られている先生方とも広島で知り合いになれたこともよかったと思います。自施設にVVECMOを持ち帰り、励もうと思っております!

声